Fly by Sabaoh

MSFS2020の話題をYouTubeと連動して投稿します

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MSFS G1000 リファレンス ~3. 無線と計器~

MSFSでG1000を搭載した飛行機を飛ばすためのリファレンス。3本目の記事は無線と計器です。シムパイロットの皆さんの参考になれば幸いです。

無線も計器も、クラシカルコックピットに元々あるものですので、G1000での操作方法と相違点、対応関係に絞って書かせていただきます。

  • フライトシミュレータでクラシカルコックピットの飛行機を飛ばせる方が読むことを想定して書いています。用語やクラシカルな計器については詳説しません。
  • 記事の内容はMSFS上に再現されたG1000についてのもので、原則としてC172について書いています。実機や他のソフト上のG1000とは異なる部分が多数あります。
  • 内容には正確を期しておりますが、正確性については保証致しかねます。誤り等にお気付きの際にはコメント等でお知らせいただけますと幸いです。
  • 記事の内容は、娯楽目的のフライトシミュレータでのみお使いください。

目次

無線

周波数

PFDMFDの両画面上部には、左にNAV、右にCOMの無線周波数が表示されます。いずれも内側がアクティブ、外側がスタンバイです。NAVのアクティブ周波数の右側には、IDが表示されます。

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画面外、左のNAVノブ、右のCOMノブ(MSFSでは「COM」の刻印なし?)を回すと、反転表示されているスタンバイ周波数を変更できます。(ノブの外側がMHz、内側がkHz)

ノブを押すと反転表示と水色の↔が1、2間で移動します。またノブの上にある↔ボタンを押すと、水色の↔で示されているスタンバイとアクティブの周波数が入れ替わります。

COMの↔ボタンを長押しすると、アクティブ周波数に緊急(121.5MHz)がセットされます。

コース(ラジアル)

VORのコースは、画面の右側、上から3番目のCRS BAROノブの内側を回して設定します。

CDIがNAV1、NAV2、またはOBS/SUSPモード(MSFSには未実装?)の場合に設定可能です。CDIのソースはソフトキーで切り替えます。

CRS BAROノブを押すとCDIがセンターを示すコースが設定されます。

マイク・スピーカ

中央のパネルにあるボタンで、それぞれの無線のマイク(COM1またはCOM2)・スピーカ(COM1、COM2、NAV1、NAV2、DME、ADF)をオン・オフします。

NAV1、NAV2、DME、ADFのスピーカからは、受信している局のIDを示すモールス信号が聞こえます。

計器

高度計規正(Altimeter Setting)

高度計規正値は高度計(リボン)の下に表示されています。画面の右側、上から3番目のCRS BAROノブの外側を回して設定します。

標準気圧は実機ではソフトキーで設定できるようなのですが、何故かMSFSにはそのキーが見当たりません。

トレンドベクタ

G1000の速度計と高度計の内側、HSIの上端には、直前約6秒間の変化がマゼンタのバーや矢印で表示されます。例えば下図は加速しながら上昇し、左に旋回していることを示しています。

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HSIのトレンドベクタには左右にふたつずつ目盛りがあり、ひと目盛りが標準率旋回の半分の旋回率を表しています。(矢印が2つ目の目盛りに一致している状態が標準率旋回です)

スリップ・スキッド

クラシカルな旋回釣合計のボールに相当するのが、ADIの上方中央に固定表示されているバンク角の針のすぐ下にある細長い台形です。

飛行に滑りがない時はバンク角の針とひとつの三角形に見えますが、飛行機が滑ると下図のように台形だけが左右にずれます。

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トラック(進行方向)

定針儀は機首方位(ヘディング)を表示します(G1000のHSIもこの点は同じです)が、横風や滑りがあると飛行機が飛んでいく方向は機首方位とは一致しなくなります。

この進行方向(方位)をトラックと呼び、G1000のHSIではマゼンタの菱形で表示されます。機首方位と一致している時は機首方位を示す白い逆三角形に隠れています。

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次回は

自動操縦についてご紹介する予定です。