Fly by Sabaoh

MSFS2020の話題をYouTubeと連動して投稿します

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Oculus Quest 2 で MSFS の VR を遊ぶまとめ

お久しぶりの投稿ですが、MSFS2020がVRをサポートしました。

私は乗り物に弱くて、仕事でたまに使う東海道新幹線でも酔うので、出張の度に同僚から一周回って強者と呼ばれていたのですが、それでもMSFSがVRをサポートしてしまった以上、黙って見ているわけにはいきません。

HMDについて詳しい方にも相談した結果、今お手頃なHMDと言えば、Oculus Quest 2一択だろうということで、本日酔い止めと一緒に購入して参りました。(Quest 2をおすすめする意図はありません。HMDは機種ごと一長一短がありますので皆さんの価値観でじっくり機種選定してください)

英語も含めまとまった情報があまりなく、飛ぶまでに半日かかりましたので、ひっかかったことを中心にまとめておきます。

結論を先に書く

ようにすると、ブログの続きが読まれなくなり、炎上が防げます(噓)。

  1. Oculus Quest 2を単体で使える状態にする
  2. Oculus Linkを使える状態にする
  3. Oculusの公開テストチャンネルに登録する
  4. PCを再起動する
  5. 自己責任でレジストリを確認する(多分スキップ可)
  6. Oculusアプリで提供元不明アプリケーションを許可する
  7. 【ココが味噌w】MSFSでVR - CAMERA RESETをキーか何かに割り当てる!
  8. MSFSをVRモードに切り替える
  9. 音が出なければ音声出力先をOculus Virtual Audio Deviceに切り替える
  10. 飛ぶ!

参考

まずは参考URLですが、とにもかくにもMSFSのフォーラムにVRのカテゴリができていますので、ここは必読です。

forums.flightsimulator.com

Oculusのサイトは正直とってもわかりづらく、情報が体系立っていないので、必要なソフトを落とした以外使ってません…

必要なもの

PCがVRに耐えられるかどうか*1は別途確認済みとして書きますと、まずPC側にはUSB3端子が必要です。Oculus Quest 2側にはUSB C端子があり、「高品質な」USBケーブルでPCにつなげ、ということになっています。

詳しい方に伺った話だと、このケーブルは結構相性があるらしいので、Oculus Linkケーブルを買うのがいちばん間違いないそうです。Oculus Linkケーブルは両端がUSB Cですから、PC側にもUSB C端子があれば大丈夫ということになります。

PCの他、以下のものが必要です。

  • Oculus Quest 2本体
  • Oculus Linkケーブル(または高品質なUSB3ケーブル/HMD側はC端子)
  • スマホ(Oculus Quest 2のセットアップ時に必要)
  • Facebookアカウント(そもそもOculus Quest 2を使うために必須)
  • PC側にOculusアプリをインストール

手順

Oculus Quest 2のセットアップ

Oculus Quest 2のセットアップは、スマホFacebookアカウントがあればなにも難しいことはありませんでしたが、プレイする場所を設定するときに部屋に2m四方程度片付いた場所が必要です。障害物がある場所をしれっと指示すると「片付けろ」と怒られます。(多分スキップもできます)

Oculus Linkのセットアップ

HMD単体のセットアップが完了したら、PCにOculusアプリをインストールします。

インストール後は勝手に起動(しなかったら手で起動)して、HMDをつなぐよう指示されますので、指示に従ってケーブルを接続します。

私が一瞬引っかかったのは、接続後に通信に問題があるような表示がでて先に進むボタンが押せなかったことですが、通信をテストするボタンを押したところ、通信状態の表示がOKになり、先に進めました。

無事Oculus Linkが立ち上がったら、無料のコンテンツ(ゲームなど)で動作を確認すると良いでしょう。何事も、ステップ・バイ・ステップです。

公開テストチャンネルに登録する

さて、ここからが本題です。MSFS2020ではOpenXR準拠のVRバイスが使えますが、OculusではOpenXRのサポートがまだベータテストなので、Oculusのベータテストに参加を表明しないとOpenXRが使えません。

詳しくは以下のページに公式の説明がありますが、PCでOculusアプリを起動し、[設定]→[ベータ]→[公開テストチャンネル]のスイッチをオンにして指示に従って登録してください。

support.oculus.com

ベータ版機能のダウンロード後にPC再起動

Oculusのベータテストに参加すると、自動的にベータ版の機能がダウンロードされるのですが、その後PCを再起動するような指示がありません。

PCを再起動しないと、この後確認するレジストリキー自体が存在しませんので、ベータテストに参加後はダウンロードの完了を待ってPCを再起動してください。

レジストリキーの確認

MSFSのフォーラムではここでレジストリエディタを使ってレジストリが正しく登録されているか確認せい、ということになっています。

レジストリエディタを使うので自己責任でお願いしますが、私の環境では最初から正しく設定されていて変更は不要でしたので、おっちょこちょいに自信のある方はこの手順はスキップして良いと思います。

それでも確認する、という方はレジストリエディタを起動して、

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Khronos\OpenXR\1

のActiveRuntimeに正しくOculusアプリのjsonファイルへのパスが入っているかどうか確認してください。(デフォルトはC:\Program Files\Oculus\Support\oculus-runtime\oculus_openxr_64.json

提供元不明アプリケーションを許可

なにやら不安を煽る言葉ですが、要はOculusが認証していない(知らない)アプリを起動して良いかというスイッチです。MSFS2020はOculusに認証されていないようですので、Oculusアプリの[設定]→[一般]→[提供元不明]のスイッチをオンにしておきます。

MSFSでVR - CAMERA RESETにキーかコントローラを割り当てる

ここ、テストに出まーす。例によっておフランスの上品なユーモアとおぼしき爆笑を禁じ得ない罠が仕掛けてありました。

MSFSを起動したら、VRモードに切り替える前に、必ずVR - CAMERA RESETにキーか何かを割り当ててください。

f:id:Sabaoh:20201227205541p:plain

何故かというと、VRモードに切り替えた際に、「RECENTER! VR-CAMERA RESETを押してねっ♡」ていう上図のダイアログが表示されて、にっちもサッチモ行かなくなるからです。

ja.wikipedia.org

押せっていうわりに、デフォルトではどこにも割り当てられていないという「押せるかボケぇ」と言いたくなるオチですね。

この状態に陥ると、画面のひとつはVR状態となってダイアログを閉じない限り他のことができなくなり、運良くタスクマネージャが別な画面に出て来ればMSFSを終了できますが、同じ画面にでちゃったりするとMSFSが邪魔でタスクマネージャも操作できません。

ウチはマルチディスプレイで全部の画面にタスクバーを表示しているのでシャットダウンはできましたが、もし画面がひとつだったりタスクバーがメイン画面だけだったりしたら…

で、割り当てはご存知の通り、MSFSの[OPTIONS]→[CONTROLS]で、SEARCH BY NAMEに「VR」と入れると早いです。必要なのは「VR - CAMERA RESET」で、私はfキーに割り当てました。(たくさん重複が表示されますが問題ありません)
※【2021/1/3追記】この操作はフライト中以外も有効のため、fだと空港ID等をキー入力するときにfを押してもリセットがかかってしまいました。ゴメンナサイ…

ついでに「VR - ACTIVATE/DEACTIVATE VR MODE」にも何かを割り当てておくと便利だと思います。

VRモードに切り替える

MSFSをVRモードに切り替えます。先ほど「VR - ACTIVATE/DEACTIVATE VR MODE」にキー等を割り当てた方は、フライトを開始してからそのキーを押すことでもVRモードに切り替えられます。

割り当てていない方は、[OPTIONS]→[GENERAL]→[VR MODE]にある「SWITCH TO VR」をクリックしてください。

なお、フライト中以外の画面は仮想デスクトップ同様、画面が仮想空間に浮かんで見えるだけです。フライトに出ると(うまくVRに切り替わっていれば)辺りが見回せるようになります。

音が聞こえないとき

どうもVRモードにしたときに、音声出力先が「ヘッドホン(Oculus Virtual Audio Device)」以外だと音が聞こえないようです。(未確認)

音が聞こえなかったらタスクバーのスピーカーアイコンで音声出力先を選択してください。

飛ぶ!

東海道新幹線にも酔う私が、今日まだ酔い止めを飲んでいません。乗り物酔いについては意外にもそのくらい平気です。今までOpenTrackとSmoothTrackの組み合わせのヘッドトラッキングでも結構酔っていたのですが、それよりもずっと平気です。

気をつける点としては、飛行機も頭もそーっと動かすことです。急旋回などの派手な機動や、左右をブンブン見るなどの頭の動きは多分酔います。これを避けていれば、初めての離陸で飛行機の動き出しがちょっと気持ち悪かっただけで、すぐに脳が視覚と平衡感覚の矛盾に慣れました。

現時点私の環境では解像度がデフォルト(80)から上げられません。この解像度だと計器の文字が読みづらいので設定を上げてみたのですが、頭を動かしたときにコックピットがカクカクする現象が出て駄目でした。これはPCの性能なのかなと思います。

あとはフリッカーがたまーにありますね。画面が一瞬真っ暗になったり真っ白になったり。ほんの一瞬なのですがその瞬間はやっぱり不快です。これもPCの性能に関係あるのかも知れません。

ちなみに、世界がちょっと小さくて、自分が巨人になったような、コックピットが非常に窮屈に感じます。フォーラムを追いかけたところやはりこれはまだ調整する手段がないようで、スケールを調節できる機能追加が開発サイドに提案されていましたので、賛成しておきました。

さいごに

私の今のところの結論としては、これは絶対に買いです。VRで見ている画をPCにも出せるようなので、後で録画できたらYouTubeでもご紹介しようと思いますが、かなりイケてます。

 最後にさきほど発見したTIPSをひとつ。Oculus Linkをオンにした(VRモードに入る前の)状態でHMDを覗くと、仮想空間にOculusのメニューバーがあるのですが、そこの「設定(歯車アイコン)」から「テスト」に進むと、「周囲確認のショートカット」という項目があります。

これをオンにして、VRモード中にHMD本体の左右どちらかをポンポンと2回タップすると、HMDのカメラを通してリアルの周囲を見ることができます。その間パイロットは目をつぶっているも同然ではありますが、HMDを外すよりはずっと楽に手元を確認できますよ。

Oculus Quest 2は安い買い物とは言えませんが、高級なヨークやペダルを2個買ったと思えば出せる金額ですから、皆さんも是非検討してみては如何でしょうか。